RHEL8からパッケージの管理はyumからdnfに変わりました。基本的な使い方は変わりませんが、ここでは、dnfでアップデートする方法やコマンドなどのインストールについて書いておきます。
パッケージのアップデート
以下のコマンドで、インストールされているパッケージをアップデートします。
[root@ace ~]# dnf update
サブスクリプション管理リポジトリーを更新しています。
メタデータの期限切れの最終確認: 0:08:52 前の 2024年02月03日 15時38分44秒 に実施 しました。
依存関係が解決しました。
行うべきことはありません。
完了しました!
[root@ace ~]#
今回はありませんでしたが、アップデートされたパッケージがあったら、再起動しています。特に、カーネルがアップデートされたら必須です。
古いカーネルを削除する
新しいカーネルがインストールされると、古いものは残ったままになります。
[root@ace ~]# cat /etc/dnf/dnf.conf
[main]
gpgcheck=1
installonly_limit=3
clean_requirements_on_remove=True
best=True
skip_if_unavailable=False
[root@ace ~]#
設定では3世代残すことになっています。それより古いものは自動で削除させるのでそのままにしておきます。
[root@ace ~]# dnf repoquery --installonly
サブスクリプション管理リポジトリーを更新しています。
kernel-0:5.14.0-362.18.1.el9_3.x86_64
kernel-0:5.14.0-362.8.1.el9_3.x86_64
kernel-core-0:5.14.0-362.18.1.el9_3.x86_64
kernel-core-0:5.14.0-362.8.1.el9_3.x86_64
kernel-modules-0:5.14.0-362.18.1.el9_3.x86_64
kernel-modules-0:5.14.0-362.8.1.el9_3.x86_64
kernel-modules-core-0:5.14.0-362.18.1.el9_3.x86_64
kernel-modules-core-0:5.14.0-362.8.1.el9_3.x86_64
[root@ace ~]#
コマンドで確認すると2世代残っているようです。
EPELをインストールする
こちらのサイトを参考にEPELリポジトリをインストールします。
[root@ace ~]# subscription-manager repos --enable codeready-builder-for-rhel-9-$(arch)-rpms
リポジトリー 'codeready-builder-for-rhel-9-x86_64-rpms' は、このシステムに対して有効になりました。
[root@ace ~]#
[root@ace ~]# dnf install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-9.noarch.rpm
サブスクリプション管理リポジトリーを更新しています。
Red Hat CodeReady Linux Builder for RHEL 9 x86_ 4.8 MB/s | 6.6 MB 00:01
epel-release-latest-9.noarch.rpm 9.8 kB/s | 19 kB 00:01
依存関係が解決しました。
================================================================================
パッケージ Arch バージョン リポジトリー サイズ
================================================================================
インストール:
epel-release noarch 9-7.el9 @commandline 19 k
トランザクションの概要
================================================================================
インストール 1 パッケージ
合計サイズ: 19 k
インストール後のサイズ: 26 k
これでよろしいですか? [y/N]: y
:
省略
:
インストール済み:
epel-release-9-7.el9.noarch
完了しました!
[root@ace ~]#
EPELのインストールが完了しました。
[root@ace ~]# dnf repolist
サブスクリプション管理リポジトリーを更新しています。
repo id repo の名前
codeready-builder-for-rhel-9-x86_64-rpms Red Hat CodeReady Linux Builder for RHEL 9 x86_64 (RPMs)
epel Extra Packages for Enterprise Linux 9 - x86_64
epel-cisco-openh264 Extra Packages for Enterprise Linux 9 openh264 (From Cisco) - x86_64
rhel-9-for-x86_64-appstream-rpms Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - AppStream (RPMs)
rhel-9-for-x86_64-baseos-rpms Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - BaseOS (RPMs)
[root@ace ~]#
リポジトリ一覧で確認できました。
コマンドなどをインストールする
以下のように必要なコマンドをインストールします。
[root@ace ~]# dnf install telnet ftp wget radvd tcpdump
サブスクリプション管理リポジトリーを更新しています。
メタデータの期限切れの最終確認: 0:00:43 前の 2024年02月03日 17時32分03秒 に実施 しました。
依存関係が解決しました。
================================================================================
パッケージ
Arch バージョン リポジトリー サイズ
================================================================================
インストール:
ftp x86_64 0.17-89.el9 rhel-9-for-x86_64-appstream-rpms 64 k
radvd x86_64 2.19-5.el9 rhel-9-for-x86_64-appstream-rpms 93 k
tcpdump x86_64 14:4.99.0-7.el9 rhel-9-for-x86_64-appstream-rpms 547 k
telnet x86_64 1:0.17-85.el9 rhel-9-for-x86_64-appstream-rpms 66 k
wget x86_64 1.21.1-7.el9 rhel-9-for-x86_64-appstream-rpms 794 k
トランザクションの概要
================================================================================
インストール 5 パッケージ
ダウンロードサイズの合計: 1.5 M
インストール後のサイズ: 4.9 M
これでよろしいですか? [y/N]: y
:
省略
:
インストール済み:
ftp-0.17-89.el9.x86_64 radvd-2.19-5.el9.x86_64
tcpdump-14:4.99.0-7.el9.x86_64 telnet-1:0.17-85.el9.x86_64
wget-1.21.1-7.el9.x86_64
完了しました!
[root@ace ~]#
今回インストールしたパッケージは以下のものです。
- telnet: telnetクライアント。telnetサーバはありませんが、httpやsmtp、popなどでしゃべるときに使います。
- ftp: ftpサーバを立てた時の確認用。ふつーはscpを使います。
- wget: インターネットからファイルをコピーする時に使います。
- radvd: このパッケージに入っているradvdumpでIPv6のルータ広告を確認します。
- tcpdump: ネットワーク上のパケットを確認する時使います。
お勧めのKindle本です!
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