20年以上自宅サーバを構築・運用していますが、それを踏まえて自分が考えるメリットとデメリットを上げてみます。
メリット
ITの知識が身につく
サーバの構築やバージョアップ、運用を続けていって、トラブルなど自力で解決していけば、自然と経験やノウハウがついてきますね。
自分の場合、情報処理試験ではネットワークスペシャリスト、情報セキュリティスペシャリストなど合格し、それで飯を食べるようになりましたので。
快適な環境が手に入る
かつては回線が遅かったこともあって、自宅にサーバがあるとメールの読み書きや掲示板など快適に使えました。
今でも、WordPressのブログはサクサク動作するし、欲しいデータは寝ている間に巡回して取ってきてくれるようにしています。
でも、最近は回線が速く、ストリーミングでも詰まることがないから、あまりメリットではなくなってきたかな。
最新の技術を利用できる
1997年サーバ構築当初、一般のプロバイダのメールはPOPだけで、IMAP4を提供しているところはありませんでした。gmailもサービス開始は2004年でまだ影すらありません。
そこで、自宅サーバにsendmail+uw-imapをインストールして利用しました。
その後、複数メールを1ファイルで管理するmbox形式に代わって1メール1ファイルで管理するMaildir形式が出てきたので、qmail+courier-IMAPに乗り換えたり、外部からでもメールが読めるようにwebmailをインストールして使っていたりしていました。
今では当たり前かもしれませんが、当時は自宅サーバでないと、できないことでした。
しかし、過去のコンテンツが溜まっているので、今は思い切って新しく切り替えるっていうのがなかなかできないのですよね。
デメリット
うるさい
うん、うるさいです。自宅というか、自分の部屋にパソコンを置いて1日じゅう動かしっぱなしにするので、ファンの音がうるさいです。特に寝るとき気になりますね。
自作パソコンなので、ケースファンを減らしたり静音タイプに交換したりして、対策をしています。
パーツがない
アクセスが多くなければ、サーバって意外と性能は必要ないのです。10年前のパソコンでも十分です。
お金もないので、買い替えたりもなかなかできません。
すると困るのは、壊れたときに交換するパーツが売っていないことです。
例えば1年前に入れ替えたサーバのディスクはパラレルのATA規格でした。2000年代はPATAのディスクは普通に売っていましたが、そのうちシリアルATAに代わって買えなくなってしまいました。
それなので、故障したときのために、CPU、メモリ、マザーボード、RAIDカード、ハードディスクを交換するための予備を持っていました。
結局、15年間、一度も故障せず、サーバを入れ替えたときに、もったいないけど予備を含めてパーツは全て捨ててしまいました。
今は、VirtualBoxを使った仮想マシンでサーバを構築しています。これだったら、ハードが違っていてもVirtualBoxをインストールしさえすれば、簡単に再構築できますから。
最後に
こう長く続けていると、クラウドサービスなどは「信頼性とか大丈夫なの?」と考えちゃうので、当面、自宅サーバは維持しているつもりです。
24時間動かしっぱなしのパソコンがあると、寝ている間に、あんなことやこんな事ができるので、便利です。
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