私の自宅サーバ遍歴

最近は、自宅サーバなんて流行らないでしょうね。古くはレンタルサーバ、今ではクラウドでしょうか。

これから、自分の忘備録のつもりで自宅サーバの構築手順を書いていこうと思いますが、その前に、いままでの思い出を書き留めておきます。

はじまり

自分が初めて自宅サーバを構築したのは、1996年頃でした。仕事ではUNIX OS(SystemV)のワークステーションを構築していましたが、「パソコンのUNIX OSって使い物になるのかな?」と思って、Macintosh SE/30にNetBSDをインストールしたのがはじまりでした。

当時は、LinuxのSlackwareもありましたが、Linuxの書籍よりBSDの書籍(オライリー本)の方が多かったのがNetBSDを選んだ理由です。

実際使ってみて、商用のUNIXに劣らず、使い物になると感激しました!

初めてのサーバ公開

1996年当時、ヤマハのルータは発売されていましたが、高くて手が出ませんでした。

アセンドのPipeline 50というルータを購入(確か2万円程度だったような)しました。NATなどの最新機能はないので、プロバイダのInternet WinとLAN型接続の契約を行い、固定IPアドレス4つを割り当ててもらい、ルータ、パソコン、サーバの3台を接続していました。

当時はまだ、インターネットへの常時接続は夢物語で、午後11から午前8時までの「テレホーダイ」の間だけ、サーバを公開している状態でした。

なので、UUCPによるメールサーバとニューズサーバをメインに使っていました。

そうそう、当時のパソコンのネットワークゲームって、インターネット(TCP/IP)に対応していなかったのが多かったです。

WindowsではIPX、MacintoshではAppleTalkというLAN専用のネットワークゲームが多かったので、インターネット経由でも対戦できるARNS(A Remote Network Server for AppleTalk)サーバを立てていましたね。

常時接続のはじまり

1997年個人でもインターネットの常時接続に手が届きそうなサービス、OCNエコノミーが開始されました!

月額38000円と今にして思えば高いですが、当時は画期的なやすさだったのですよ。

対応地域に入ってから、OCNエコノミーに契約、自宅サーバも気合を入れてAT互換機を購入しFreeBSD2.1で構築しました。

同時に、独自ドメインを取得。当時は個人でドメイン取得は面倒だったので、ネットワーク事業者として「zeke.ne.jp」を取得しました。

サーバとしては、DNSサーバ、メールサーバ、ニューズサーバ、WWWサーバなどを立ち上げていました。(ニューズサーバって今の人は知らないだろうけど、サーバ間で連携する掲示板のようなサービスです)

当時の気の抜けた(今でもだけど)ホームページが残っていますね。

常時接続が安くなった!

2000年、もっとお安いインターネット常時接続サービス、フレッツADSLのサービスが開始されました。

自分もサービス提供地域になっていたので、早速申し込みました。

プロバイダは固定IPアドレスを割り当ててくれるInterlinkです。

自宅サーバは引き続きFreeBSDです。FreeBSDはネットワーク関連の機能が充実しているので、ルータの代わりにPPPoEを喋らせたりしていましたね。

しかし、ADSLは長く続きませんでした。

自宅に光がやってきた!

そう、フレッツADSLの2年後の2002年に光ファイバーでインターネットに接続するBフレッツサービスがはじまったからです。

自宅がサービス提供地域になってすぐに申し込みました!固定IPアドレスを提供しているプロバイダが少なかったので、業務用のベーシックにしました。

プロバイダは、固定IPアドレスを割り当ててくれる、bitcatというプロバイダでした。ここのプロバイダは、吸収合併が激しく、まずはオン・ザ・エッヂに吸収されました。次にライブドアと名前が変わって、そこが問題になった頃、データホテルに別れました。最後はテコラスって名前になったようです。

それでも、インターネット接続サービスは問題なく、2017年までの15年間利用していました。

自宅サーバの方はFreeBSD2.xから4.11までバージョンアップしましたが、新しいネタもなかったので、10年以上バージョンアップせず、保守運用だけで維持してきました。

その頃、大きく変わったところといえば、jpドメインに汎用jpが追加されたこと、ドメインを扱うレジストラが誕生し、個人でも気軽に取得できるようになりました!

自分はzeke.ne.jpをすでに持ていたので、所有者特典としてzeke.jpを優先して取得できました。

汎用jpの方は、新しくできたレジストラで安い費用で維持できるのですが、ne.jpの方は日本のドメインの取りまとめ役の日本レジストリサービスしか扱っていないので、少々お高い上納金を払っています。

あとは、サーバ証明書の値段が安くなったことですね。2000年頃はサーバ証明書は1年あたり10万円ほどかかっていましたが、2005年頃から年間数千円で利用できるようになりました。自分も2005年からSSL対応サーバを立てています。

今は無料で使えるLet’s Encryptを利用しています。

1990年代は、サーバに対して悪意あるアクセスは少なかったですね。今にして思えばのんびりした時代でした。ポートスキャン(サーバに対する事前調査)があると、アクセス元をチェックして、そこが不正に利用されたものなのかどうか調べて通知する余裕がありましたから。

2001年のコードレッド ワームが蔓延したあたりから、あまりに不正アクセスが多くて、いちいち調査することを諦めるようになりました。

迷惑メールも多く届くようになりましたね。メインで使用しているのメールアドレスは、自宅サーバ開始当初から公開しているので、何も対策しないと1日あたり100通以上迷惑メールが来ていると思います。

しかし、メールサーバに対策を施し、迷惑メール自体を受け付けないようにしているので、1日1通来るか来ないかです。

今どきのインターネット接続へ

2017年、ようやく重い腰を上げて、NTTの100MbpsのBフレッツ ベーシックから1Gbpsのギガファミリー・スマートタイプに変更です!

プロバイダも変更し、15年ぶりにInterlinkに入りました。固定IPアドレスはIPv4に加えてIPv6も追加です。

自宅サーバも更改です。方針として

  • 今までのデータやサービスはそのまま移行すること、サーバソフトはできるだけ最新版を使うこと。
  • IPv4だけでなく、IPv6に完全対応すること。
  • サーバはVirtualBoxで仮想化すること。
  • サーバOSはFreeBSD4.11からCentOS7に変えること。
  • できるだけyumでパッケージをインストールするだけにし、凝った設定入れないこと。

10年以上放っておいたので、OSの違いやバージョンの違いで、移行が大変でした。特に保守されていない古いプログラムを、そのまま使えるか不安でしたが、20年以上間のプログラムもコンパイルし直しただけで動かすことができました!

移行に2年近くかかってしまいましたが、無事に終わって、現在に至ります。

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