スモールボア・ライフルの改造と実射

ランニング・ターゲット射撃所持許可など銃・アクセサリー

スモールボア・ライフルの銃床交換

今回購入した競技用のスモールボア・ライフル アンシュッツ マッチ54は、右射手専用の銃床がついています。

自分は左構えで撃つので、少なくとも左右兼用の銃床に変更しなくてはいけません。

当初、MDT社から販売されているシャーシシステムを使おうかなと考えていましたが

同じマッチ54でも種類があるようで、自分の所持したものには、合わないことが判明しました。

そこで、当初2段階目の作戦として考えていた案を、実行することにしました。

おもちゃとして販売されているソフトエアガンの銃床を、切り盛りして強引に取り付けてしまおう作戦です!

購入したのは、TANAKAのM700 A.I.C.Sです。新品では定価6万5千円と高額ですが、運よくネットでジャンク品(ボルト欠品)を1万5千円で入手することができました。

両銃を分解してよく見てみると、加工すればなんとなく乗せかえられそうです。

地元の銃砲店にも相談してみたところ、意見が一致し、やってみることにしました。失敗してもジャンクパーツ1万5千円を失うだけです。

これは、反動がほとんどない、競技用スモールボアライフルだからできる技で、普通の装薬ライフル銃だったら銃砲店に反対されていたでしょう。(同じようなことを考えている人のための注意喚起です)

できるだけ安く上げるために、アクションを収めるためにフレームを削ったり、銃身を支えるためのパテ盛りしたりするのは、自分が担当し、安全性や精度にかかわるネジ穴の作成などを鉄砲屋さんにお願いしました。

で、完成です!

銃砲店の改装証明書を持って、警察署で所持許可証の書き換え申請を行い、新しい銃床で撃てるようになりました!

アメリカから届いたブツ

スモールボア・ライフルの所持許可が下りる前(3月下旬)に注文していたものが届きました。

まずは、22口径用のDeweyのロッドとVFGのフェルトクリーナー、そのためのアダプタ、ボアブラシです。
スモールボア・ライフルのお掃除セットです。

スモールボアは、ワックスコーティングされた鉛弾を、火薬で射出します。そのため、銃身内の汚れは、ほとんど火薬カスです。

通常のお掃除は、フェルトクリーナーにBreakFreeCLP(Cleaner, Lubricant, Preservative対応ガンオイル)を湿して、ロッドで突いて火薬カスを取り除きます。

入念に掃除するときのため用にボアブラシも買って見ましたが、こちらは使うことはないかも。

こちらは、ボルトケースです。射撃競技中、銃を撃たないときはボルトを外しておきます。それを収めるためのケースです。

このように、ループをベルトに差し、腰に固定して使います。

自分の太いベルトでもループに入ったのでばっちりです。しかし、新品の革製品のため、裏革のカスが服について困りました。何か対策をしなくては。

最後は、ディッパーです。

前回、弾頭鋳造しているときにディッパーの首がぽっきり折れてしまったので、買い直しました!

これで、また弾頭鋳造ができます!

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鋳鉄ヘッドが注いでいる間、合金を温かく保ちます。

新しいスモールボア・ライフルの実射

新しい銃床はおもちゃからの転用のため、安全性、耐久性に若干の不安があります。

もし問題があれば早急に対応しなくてはならないため、確認する必要があります。

必要早急な作業のため、5月24日日曜日に射撃場に行ってきました!

まずは、50mゼロイン、50m依託10発です。

前回よりスコープの高さを変えたため、ゼロインがだいぶ狂っていましたが、何とか修正し、10発依託で撃ってみました。

黒いシールの直径は1インチです。一発大きく外しています。悲しい。一番大きな差分のCTC(Center to Center)は2.4cmになります。

続いて、ランニングターゲット競技を想定して、オフハンド立射で20発撃ってみました。

ひとつ言い訳をさせてもらうと、この銃は結構重いのです。銃身はヘビーバレルで、銃床もおもちゃといえど、しっかりできていて、もとの木銃床より重くなっています。

その為か、もしくはフリンチングで、弾痕が下のほうに集まっていますね。

ちなみにピンクの円の直径は8インチです。

スモールボアより、エアライフルのほうをがんばることにします!

続いて、100m依託射撃です。

50mゼロに対して、狙点から20cmほど下の標的紙に10発当たりました。上の黒いシールが狙点になります。

CTCは5.1cmとなりました。

50mでは2.4cmだったのでほぼ倍です。距離が倍になったから、弾痕の広がりも倍になったともいえますが、風の影響もあるので、普通はそううまくいきません。

続いて、射友tasigiさんの希望により、150mの依託を試すことにしました。

150mは遠いです。使っているのは8倍固定のスコープのため、このように見えます。

最初は、ドロップを考えて標的紙を下のほうに張っていたのですが、土手に弾が当たったり下草に邪魔されたりするので、標的紙を上のほうに張って、狙い方を変えてみました。

ミルドットレティクルなら、苦労しなくても良かったのですが、何とか的紙に入るように狙いをつけて撃ってみました!

何とか10発的紙に入りました!これも同じく上の黒いシールが狙点になります。

バーチウッドのダーティバード(鳥の糞)的紙は優秀です!弾痕の周りに蛍光色がつくので、150mを8倍のスコープで見ても「あっ、当たった」というのがわかります。

というわけで、150mのCTCは8.9cmでした。50mの2.4cmと比較して、3倍ぐらい?

距離が遠いほど、的が小さくなって狙いにくいことや、競技用22LR弾は弾速が遅く(1050fps、音速以下です)風の影響もあるので(このときは、そよ風が吹いていました)もっと、ばらつくものだと思っていました。

これは、思ったより銃の性能が良いのではないかなぁ。

この日は75発撃ってみました!

銃を掃除しつつ、異常がないか確認します。

結果、銃の安全性、耐久性に問題なうことが確認できました!

お勧めのKindle本です!

コメント

  1. tasigi より:

    お疲れ様です、150m先でもCTCは8.9cm充分的内に着弾すると言う事でスモールボアでのローカルマッチも夢ではありませんね~楽しみです。

    • zeke zeke より:

      tasigiさん、コメントありがとうございます。ローカルマッチ!上手ではありませんが、開催されるならぜひ参加したいです!