新しい火薬でリロード
先日、初めて散弾銃用の火薬LONG SHOTを購入しました!この火薬を使ってロシア製のPARADOX 12GA弾頭を飛ばすために、リロードを行いました。
今回も、薬量などカカシさんのページを参考にしています。
こちらの、ページを参考にLONG SHOTの薬量は27gr,29gr,31gr,33grで作ってみました。
まずは弾頭の加工です。ロシアのPARADOX 12GA弾頭は専用ワッズに圧入しなくてはいけません。
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専用ワッズにジグを取り付けて、クッション部分が縮まないようにしておきます。
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雷管を抜いた薬きょうに、傷防止のファイバーワッズ+ジグを取り付けたワッズ+弾頭+傷防止のファイバーワッズを挿入します。
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MECのリローダで最大圧力をかけます。
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雷管の穴からピンを差し込んで、弾頭を抜きます。
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ジグを外せば、完成です。
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LONG SHOT火薬を測って、新しい雷管を取り付けた薬きょうに流し込み、
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ワッズを組んだ弾頭を入れます。WinAAワッズは皮が厚いので、ワッズガイドを使って挿入すると、ガイドの羽が、ちぎれちゃうこともありました。
こちらでは、ガスシールを使っていますが、後述するように火薬の漏れの心配がなかったので、シールを使わず、ワッズを組んだ弾頭だけを入れています。
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弾頭を入れたら鉛付着防止のモリブデングリスを内部に塗って、
最後の2ステージで、クリンプを行います。
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で、完成です。今回は27gr~33grまで10発ずつ。合計40発作成しました。
LONG SHOTだったら、もっとたくさん火薬を詰めても大丈夫な気がしますが、これらを撃ってみて雷管の具合を確認しながら、次回の薬量を決めることにします。
リロードするときに気をつけている3つのポイント
今回、WinAA薬きょうが足りなくなって、初めてGB薬きょうを使うことにしました。このように、初めて使う弾頭、火薬、薬きょうに対してチェックしているポイントをまとめておきます。
弾頭と銃身の相性のチェック
新しい弾頭、もしくは新しい銃を使うときには、銃身に弾頭を通してみて相性を確認します。
チェックするポイントは、「洗い矢を使って弾頭を通したときに人力で抜くことができること」です。それを確認しておけば、万が一停弾した場合も手で抜くことができます。
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ワッズに包まれたサボット弾の場合は、まず銃口から挿入し薬室へ抜きます。それができたら、今度は薬室から挿入して銃口に出します。
今回は剥き身のスラッグ弾なので、薬室から挿入して、洗い矢で抵抗を感じつつ銃口まで出せることを確認しました。
雷管と薬きょうの相性のチェック
薬きょうの中には雷管の穴が大きく、新しい雷管を入れるとゆるゆるの場合があります。
それを気がつかずに雷管をはめて、火薬を流し込んだ後に雷管が外れて火薬をぶちまけたことがありました。
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薬きょうに雷管を指で押し込んでみて、抵抗があればOKです。
射友senpaiさんは、雷管がゆるければ瞬間接着剤で止めてしまうそうですが、自分は緩まない薬きょうにしてしまいます。
薬きょうと火薬、ガスシールの相性
最後に、薬きょうとガスシールで火薬が密閉できているかを確認します。
もし、ガスシールで密閉できていないと
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リロードした装弾を持って移動している振動で、火薬がガスシールを抜けて、クッション部分に移動してしまいます。
その弾を撃つと火薬に引火せず、「ピョン!」と音がして雷管の爆発力だけで弾頭が転がり出てきます。(実際、射友がそんな弾を撃ったのを見たことがあります。弾頭と銃身のチェックをして置けば、停弾はしません)
WinAA薬きょうは火薬を受ける部分が深くテーパーがかかっています。写真はLONG SHOT火薬を33gr入れてみたところで、十分に入り、ガスシールで密閉できることを確認しました。
GB薬きょうの方は、火薬を受ける皿が浅く、ガスシールを入れてみるとスカスカです。今回は、薬きょうが足りなかったので、ガスシール部に細く切った養生テープを巻いて、密閉させてみました。また、火薬が動かないように圧力をかけてワッズを押し込めておくという手段もあります。
でも、今後はWinAAを使うことにしましょう。
以上が、リロードするときに気をつけている3つのポイントです。
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