新年あけまして、おめでとうございます!
今年も、ハンドロードしたスラッグ弾を撃ってきたので、そのレポートです。
年末はスラッグ弾をハンドロードして年越し
2020年12月31日、年末は紅白を見ないし、新型コロナ禍で初詣の予定もなくなったので、家にこもって新しい弾頭を使ってスラッグ弾をハンドロードしていました。
今回のテーマは、ロシア製モールドで鋳造したPARADOX弾頭
と、こちらも同じくロシア製のKontareva-3(以下K3と略します)弾頭
の比較です。
PARADOX弾頭は自分で鋳造したものですが、K3弾頭は射友のsenpaiさんからいただいたものです。
右がK3弾頭、左がPARADOX弾頭です。
K3弾頭はPARADOX弾頭は比べて短いので、ワッズに軽く押し込んで高さをPARADOX弾頭に合わせておきます。
こうしないと、綺麗にスタークリンプができません。
今回は、この2つの薬量を変えて撃ち比べることにしました。
火薬はHODGDONのLONGSHOT 27,29,31grで試してみます。
雷管をつけた薬きょうに、火薬を入れたら弾頭を押し込んで、グリスをちょっと入れたら、薬きょうをスタークリンプします。
このようにして、薬量違い3×弾頭違い2×10=60発完成しました。
まずは小口径ライフルのサイト合わせ
2021年1月3日、ニッコー栃木射撃場へリロードした60発のスラッグ弾を持って、ニッコー栃木射撃場へ行ってきました。
スラッグ弾を撃つ前に、アンシュッツM54小口径ライフルのスコープがあってるかを確認しました。
50mの距離で、5発撃ってみました。ちょっと下に当たっていたので、2クリックほど上にスコープを調整しました。
ワンホールにはなりませんでしたが、ばっちりサイトが合いました。小口径ライフルは精度のよい既成装弾が1発20円台で買えるので、リロードとか余計な苦労をせずにすみます。
次にスラッグ弾の試射
左撃ち仕様のターハントRSG12を使ってリロードしたスラッグ弾を撃ってみました。
試射の順番は
PARADOX 27gr 5発→K3 27gr5発→
PARADOX 29gr 5発→K3 29gr5発→
PARADOX 31gr 5発→K3 31gr5発→
PARADOX 27gr 5発→K3 27gr5発→
PARADOX 29gr 5発→K3 29gr5発→
PARADOX 31gr 5発→K3 31gr5発
です。前半はサイト合わせをしつつ撃ったので的紙から外れています。
PARADOX弾頭の試射の結果
PARADOX弾頭については、LONGSHOT火薬 27grでは、弾痕不明が有り論外。29gr、31grもばらけています。
前回行った試射と同様ですね。UNIVERSAL火薬ではまとまっていたので、火薬の相性が悪いのかも知れません。
K3弾頭の試射の結果
PARADOX弾頭と比較したら、一目瞭然。K3弾頭のほうが良いグルーピングであることがわかります。
単純にK3弾頭のほうが良いと考えられますが、もしかしたら、PARADOX弾頭を鋳造した私の技術より、K3弾頭を鋳造したsenpaiさんの腕が良いとも考えられます。
これは一度K3弾頭を自分で鋳造してみて、確認する必要がありますね!
撃った後の雷管の状態を確認
撃った後は、雷管の状態を確認して、異常な圧力がかかっていないかを確認します。
燃焼速度の速いUNIVERSAL火薬だとガス漏れしている雷管がありましたが、今回のLONGSHOT火薬では、すべて問題なく撃てたようです。
射撃のあとは銃のお手入れ
自分は、基本的に射撃場で銃の掃除をしてから帰ります。
手順として
1.銃身の中にパーツクリーナを吹きかけて、洗い矢を通して火薬カスを洗い流す。
2.ソルベントをつけた洗い矢で、銃身の中にソルベントを塗布する。
最近使っているソルベントは、エリミネーター ボアクリーナーです。
サボット弾や散弾は、火薬カスしかつかないので、それがよく落ちるソルベントです。
3.ソルベントが火薬カスを溶かしている間に、機関部やトリガ周りをガンオイルを濡らしたパッチで拭いておく。
愛用しているガンオイルは、Floglubeですが、寒い日など固まっています。
この日と特に寒く、白くカチカチになっていましたが、さびないように表面にだけこすり付けておきました。
4.銃身内にパーツクリーナを拭きかけ洗い矢でソルベントを洗い流す。
5.銃身内もさびないように、洗い矢にガンオイルをつけたパッチをまいて、通しておく。
という手順です。
特に、銃身内の汚れは撃った後のアツアツの状態で掃除をしたほうが、汚れが良く取れると思います。
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