サボットスラッグ弾をハンドロードして、試射するとき、弾速計を使って弾速を測ることがあります。
今回は思うところがあって、体育館で空気銃の弾速を測ってみました。
弾速計は前後に光センサーを備えていて、その上を弾が通ったときの影を検出し、その時間差で弾速を計算します。
屋外でサボット弾の弾速を測るときには、太陽光の下で測定を行うので、上部の扇型の屋根ははずしています。(これはデフューザーと言って太陽光が強すぎるとき光を和らげる半透明のプラスチックです。)
屋内で弾速を測定するときは、ライトで光センサーを照らして測定を行います。
いままで、ライトに白熱灯を使っていましたが、熱が出てデフューザーを変形させたり、100V コンセントが必要だったり、ちょっと不便でした。
前の光センサーを照らすためのランプの光が拡散し、後ろの光センサーまで照らしてしまうとうまく測定できないためエラーになってしまいます。そのため、アルミ板の覆いをかけて光が拡散しないように調整が必要です。
今回は、秋葉原でLEDを入手してきました。
LEDは熱が出ないので、デフューザーを溶かす心配が無いし、USBの電源供給なのでモバイルバッテリを電源として使えます。
また、指向性が高い光なので、直下の光センサーだけに光を照らすことが出来て、調整が簡単になるであろうと考えました。
まずは白熱灯の場合とLEDの場合で比較実験です。
シャープ製の空気銃、エースハンター口径4.5mmを3回ポンプしてそれぞれの場合、どのぐらいの弾速が計測できるか比較してみます。
10発試してみて結果はそれぞれ600fpsぐらいで、当然変わりませんが、白熱灯の場合たまに80fpsとか変な値を計測します。LEDの方が安定しているようです。
その後、6回ポンプでの弾速、8回ポンプでの弾速を計測しましたが、8回ポンプの8発目以降エラーが出て何回やり直しても計測できません。これは、空気中の水分が圧縮されてポンプ内にたまり銃腔から噴出して弾速計のセンサーに影響を与えているのだと思います。もう少し銃腔から離せば計測できると思います。
その後、他の人が練習するためにエアライフル射撃場にやってきたので、弾速の計測はいったん中止です。
光センサーの影響をなくすために、高速で点滅を繰り返す蛍光灯消しておかないといけないので、他の人がいるときには出来ません。
本来のランニングターゲットの練習を行います。
しばらくすると、エアピストルの練習をされていた方が帰り、代わりにエースハンターを持っている人が来ました。
数日前に買った新銃だそうです。口径は4.5mmと自分と同じですが、サイドレバーでセットトリガーつきで、上位のグレードです。
まだ慣らし射撃で、3回ポンプで撃っていられます。自分と同じ条件なので、お頼みして弾速を測らせてもらいました。
新品でポンプが硬そうでしたが、弾速は610fpsぐらいで自分の古い銃とあまり変わりませんでした。自分の銃がへたっていなくて安心しました。
体育館から帰るとき、雨が降っていなかったので、バイクに乗れたかなと思いましたが、自動車で帰宅中、滝のように雨が降り始めてきました。
この日も射撃で正解でした。
コメント
計測できないのはおっしゃるとおりだと思います。
クローニーの弾速計を持っていますが、初速が速いと計測不能になります。
銃は銃口より1m以上離せとマニュアルに記載されていますね。エアーライフルでもPCPの場合は音速近いものもありますので1.5m以上での設置になりますね。
初速を調べると例えば、PCP 1,060fps(324m/s)、散弾銃 1,313fps(400m/s)でパワーのあるものほど離せと記載されていますね。
エアだけだったら昆布ロのcb-625の方が便利かもねおもちゃっぽいけど以外に使えた。
KENTさん、ライフル銃や散弾銃で銃口から弾速計まで離すのは、マズルブラストの影響もあるのかなと思います。射撃場でサボットスラッグ弾の弾速を測るときには、射座に屋根がある関係で3mぐらい離して、弾速計が陰にならないところで測定します。
tasigiさん、コンプロだと手軽に空気銃の初速を測れますね。今回使った大掛かりな弾速計では、任意の距離の弾速を測れます。例えばジェット弾で撃ったときの初速と50m地点での弾速を測った値を弾道計算ソフトに入力するとジェット弾で撃ったときの弾道を計算できます。海外のソフトには各種ペレットのデータが入っていますが、さすがにジェット弾のデータは無いのでそのようなときには便利です。