弾職人の続きです

ハンドロード射撃銃・アクセサリー

前回は新しい弾頭を鋳造しました。

今回は、それ以降のリロードを実施したので、そのレポートです。

また、リロードするにあたっって、カカシさんの以下の記事を参考にさせていただきました。

新しい弾頭のチェック

自分の場合、新しい弾頭を初めて使うときは、以下のポイントをチェックします。

  1. 弾頭を銃身に通して、キツくなりすぎないか?
  2. 薬莢に火薬、ワッズ、弾頭を組んで、ちゃんとスタークリンプができるか?
  3. 薬莢に入れた火薬がガスシールの隙間から漏れ出したりしないか?

1番については、前回の記事でも書いている通り、弾頭を銃身に通して手で押し込めることを確認しました。

2番については、とりあえず火薬を入れず、ワッズ、弾頭を組んで、スタークリンプを試してみました。幸いちょうどよい高さだったので、きれいにクリンプできました!

3番。これは薬莢に詰めた火薬にちゃんと圧がかかってなかったりすると、弾頭を下にして弾を運んでいる最中に、ガスシールの隙間からクッション部分に火薬が漏れてしまうことがあります。

一度、リロード仲間がそのような弾を作ってしまいました。その弾を撃ったら火薬に着火せず、「ピョン」という雷管の発火音とともに弾頭がポロッと銃口から出てきました。

それを見て以来、薬莢とガスシールの相性には気をつけるようにしました。

自分に使っているWinchesterAA薬莢は、火薬部分がすり鉢状になっていて、ガスシールで密閉できるような構造です。

試しにユニバーサル火薬27grを入れて、ガスシールで蓋をしても、ちゃんと密閉できることが確認できました。

弾頭の組み合わせ

今回使う弾頭は、ワッズに押し込んで一体として飛翔するタイプです。

左写真の黒いパーツは、クッション部分が潰れないようにする治具です。

雷管を抜いた薬莢に、傷つけないためのファイバーワッズ、ワッズ、弾頭、ファイバーワッズの順に入れます。

組み上がった薬莢を、リローダにセットしてエイッと押し込みます。

その後、雷管の穴から、ポンチを差し込んで、弾頭を押し出して、組付け完了です!

雷管の取り付け

次に、薬莢から古い雷管を外して、新しい雷管を取り付けます。

自分の使っているMECの600 Jr Mark Vでは、右奥のステージのピンで雷管を外し、同時に外側のリングでロンデルのリサイズを行います。

右手前のステージに新しい雷管をセットして、薬莢を押し込んでセットします。

新しい雷管をセットできました。

火薬の計測

自分は火薬の計測にRCBSのRange Masterを使っています。電池で駆動するタイプなので、レシピが決まらない時、射撃場にリロード機材を持ち込んで、撃ちながらリロードするってこともできます!

今回は、Lyman525弾頭のレシピを参考に、ユニバーサル火薬を24gr~28grの範囲で詰めてみました。

弾頭の挿入

リローダの真ん中のステージで、火薬を入れた薬莢に弾頭を挿入します。

弾頭を押し込んだ時の圧力によって、着弾点が変わってしまうこともあるそうです。

MECのリローダには、圧力計がついているので、一定の圧力になるよう押し込みます。

グリスを注入

今回の弾頭は、鉛がむき出しなので、撃とうとするハーフライフル銃身では、鉛がこびりつく恐れがあります。

弾頭の縁にモリブデングリスを注入します。今まではサボットだったので、今回初めてグリスを使います。量はもっと少なくても良かったかな?

スタークリンプを実施

リローダの左側手前のステージが、スタークリンプ1回目です。今回使ったWinchester AA薬莢は8枚のクリンプなので、クリンパーもそれに合わせて8枚用です。

左奥のステージで、2回目のスタークリンプです。きれいにクリンプできました!

今回は、リロード弾を50発作りました。

実射は、また今度

3月29日日曜日に試射に行く予定でしたが、新型コロナウィルスによる外出自粛要請と関東地方での雪により諦めました。

季節外れの積雪は、外出自粛への天啓ですよね。

次の機会に撃ちに行こうと思います。

お勧めのKindle本です!

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